こう書くと、あまり好ましく感じない人もいると思うけれど、
電車でよく見かける、口を開けて寝ている人。
その表情は、その人の死顔にとてもよく似ている。
夫が、家内が、父が、母が、「亡くなりました」と、
家族の方が私たちに電話を入れてくださったところから、
私たちの仕事が始まる。
お迎えに行けるスタッフに電話を入れて、
霊安室の準備をしてすこし待つ。
お迎えに行ったスタッフが霊安室にご安置して、
私もふと故人様の顔を見る。
ぽっかりと口が開いていたりする。
その表情は、電車でぽっかりと口を開けて寝ている人の顔にとてもよく似ている。
両者ともに、顔の力がきれいに抜けているので、似ているなと思う。
ぴんとまっすぐな故人様は、珍しい。
ひざが曲がっていたり、背中が丸まったり、
斜めになったり、口が半開きだったりする方々はとても多い。
というのは、
人は亡くなると、その人の一番ラクだった姿勢になっていくから。
ぴんとまっすぐで朝まで眠る人が少ないように、
ぴんとまっすぐで固くなっていく方も珍しいのだ。
そんなわけなので、
湯灌の前の段階で、
背中が丸まったり、斜めになったり、
口が開いていたりするのを家族が気にしていると、
「一番ラクだった姿勢に、なっていくんです。」
とか
「いつもこの姿勢でお休みになっていたのではないですか?」
とか訊くと
「そうですね…いつもこの向きに寝ていました」
と返答があることが多い。
式の前に湯灌を行い、
口は閉じられ、体はまっすぐになり、薄く化粧をして棺に入る。
それまでのわずかな時間、
自然とラクな姿勢になっていく故人様たちに、
「お疲れ様でした」
「おやすみなさい」
とそっと声を掛けてから退勤する日々。
電車でよく見かける、口を開けて寝ている人。
その表情は、その人の死顔にとてもよく似ている。
夫が、家内が、父が、母が、「亡くなりました」と、
家族の方が私たちに電話を入れてくださったところから、
私たちの仕事が始まる。
お迎えに行けるスタッフに電話を入れて、
霊安室の準備をしてすこし待つ。
お迎えに行ったスタッフが霊安室にご安置して、
私もふと故人様の顔を見る。
ぽっかりと口が開いていたりする。
その表情は、電車でぽっかりと口を開けて寝ている人の顔にとてもよく似ている。
両者ともに、顔の力がきれいに抜けているので、似ているなと思う。
ぴんとまっすぐな故人様は、珍しい。
ひざが曲がっていたり、背中が丸まったり、
斜めになったり、口が半開きだったりする方々はとても多い。
というのは、
人は亡くなると、その人の一番ラクだった姿勢になっていくから。
ぴんとまっすぐで朝まで眠る人が少ないように、
ぴんとまっすぐで固くなっていく方も珍しいのだ。
そんなわけなので、
湯灌の前の段階で、
背中が丸まったり、斜めになったり、
口が開いていたりするのを家族が気にしていると、
「一番ラクだった姿勢に、なっていくんです。」
とか
「いつもこの姿勢でお休みになっていたのではないですか?」
とか訊くと
「そうですね…いつもこの向きに寝ていました」
と返答があることが多い。
式の前に湯灌を行い、
口は閉じられ、体はまっすぐになり、薄く化粧をして棺に入る。
それまでのわずかな時間、
自然とラクな姿勢になっていく故人様たちに、
「お疲れ様でした」
「おやすみなさい」
とそっと声を掛けてから退勤する日々。
# by tabisuke_yk | 2011-09-02 23:55 | 日々のこと

